開催展望

 宇都宮競輪場で第一回女子オールスター競輪が8月8日(金)~10日(日)の3日間に渡り開催される。ファン投票得票数上位者20名をはじめ合計42名が選抜された。 女子オールスター競輪は今回からG1となり、これがガールズケイリン4つ目のG1となった。
 ファン投票上位者1位児玉碧衣、2位太田りゆ、3位佐藤水菜、4位久米詩、6位石井寛子、7位荒川ひかり、(5位日野未来は引退の為)8位河内桜雪が繰り上がりでドリームレースに出走。 ファンの熱い声援を受け、真夏の夜に激しいバトルが繰り広げられる。
 シリーズをリードするのは佐藤水菜。 昨年末のガールズグランプリこそ2着に敗れたが、昨年11月小倉競輪場「競輪祭女子王座戦」、4月岐阜競輪場「オールガールズクラシック」、6月岸和田競輪場「パールカップ」とG1を3連覇。 今回もファンの支持を集める。
 児玉碧衣は「オールガールズクラシック」で佐藤水菜に次ぐ2着。そして「パールカップ」は予選敗退と今大会をリベンジの場所にしたい。
 世界を相手に戦っていた太田りゆはポテンシャルの高さは相当なものを持つが、オールガールズクラシック、パールカップともに準決敗退。今回こその気持ちで参戦するはずだ。
 石井寛子はパールカップで落車のその傷を癒やして、完全復調の姿を見せたい。

出場注目選手

佐藤 水菜

新設されたガールズオールスター。 第一回大会の覇者となれば「グランプリスラム」を達成。 6走した今年のG1競走は、バックを取ったレースは無敗。 唯一の2着は、バックを取れなかったオールガールズクラシックの準決。 500バンクの宇都宮なら、仕掛けが遅れたとしても届くはずだ。

児玉 碧衣

実力と人気を兼ね備えたレーサー。 勝率90パーセント、2連対率96パーセントの数字。 パールカップは予選敗退と残念な結果に終わっただけに、雪辱を果たすべく宇都宮バンクに参戦。 昨年地元久留米競輪オールガールズクラシック以来のG1制覇といきたい。

太田 りゆ

スーパーダッシュで前団を飲み込むスタイル。バンクの大外を駆け抜けるスピードは一級品だ。 G1は2開催優出に失敗。 しかもパールカップでは予選、準決と佐藤水菜の前に3着、6着と敗退。最終日も3着と未勝利に終わった悔しさを胸にオールスター競輪でリベンジを誓う。

石井 寛子

パールカップの初日に落車。 再乗ゴールはしたものの、2日目以降は欠場。 怪我の状態はどうなのか気になるところではあるが、出場するからには万全の状態に仕上げてくるはず。 宇都宮競輪場は2022年のガールズコレクションを制したバンク。不安払拭の走りを期待したい。

梅川 風子

今年の初戦、熊本競輪開催で完全優勝を果たすと、何と7連続完全優勝を達成。 連勝を「23」まで伸ばした。 連勝がストップしたのはオールガールズクラシックの決勝(3着)。 ドリームレース選出はならなかったが、実力は遜色ない。 宇都宮競輪場は2月に参戦。バックを取るまくりで3連勝Vを飾った。

坂口 楓華

競走得点ベスト5入り。 高い連対率を誇る。 2024年取手競輪場でガールズケイリンコレクションを制した実力者でもあり、2年連続ガールズケイリングランプリ出場と力はガールズ競輪トップクラス。 今年はG1未勝利プラス優出なしの状態ではあるだけに、まずは優出、そして決勝に乗ったからにはG1初Vへ。

石井 貴子

2019年別府競輪場ガールズケイリンフェスティバル、2024年岸和田競輪場パールカップを制しG12勝。 伏兵的な存在での優勝だけに、勝負強さを持つ。 大怪我を克服してトップクラスに君臨。 G1戦線になると、自在性は増して、位置取りにも意欲をみせて、抜群のレースセンスを披露する。

地元選手

荒牧 聖未

5月函館競輪2日目に落車。 そこから欠場を続けているが、地元宇都宮競輪場のG1ともなれば、完全復活の姿を見せてくれるはず。 地元戦に懸ける意気込みは誰よりも強い。普通開催でも地元戦の気迫を感じ取れるだけに、G1ともなれば尚更だ。 地元G1なら燃えないはずはない。超抜に仕上げてくるはず。

その他注目選手

3日制出場地元選手